FPと著作権②の1~人の意見をパクる?!無意識に「盗用」していませんか?

36月 - による fp-univ - 0 - お役立ち情報 セミナー ブログ 執筆

FPユニバーシティ 執筆講座担当の ひまわり法務FP事務所®代表の竹原庸起子です。

私が担当しているブログ記事では、毎回、FPなどの専門家が、執筆の業務を受ける上で知っておきたいことを項目ごとに書いており、前回から「FPと著作権シリーズ」の連載を始めました。(http://fp-univ.com/?p=1076)。まずは序章として、FPなどの専門家が執筆している原稿から気づいた点といて5つ挙げましたが、今回からしばらくははそのうちの1つ目「人の意見をパクる?!」ことについて考えます。(「パクる」という言葉はイメージがよくないですので、「盗用する」と言い変えますね。)

 

「人の意見を盗用する」こととはどういうことなのでしょうか。

 

<無意識にしてしまっている「盗用」とは>

例を挙げて説明しましょう。

例えばみなさんが「相続法の改正についてコラムを書いてほしい」と、懇意にしている出版社や取引先から依頼があったとします。コラムを書くイコール「執筆者の意見を述べること」です。ただ単に改正点の条文を載せるだけ、改正された条文を詳細に説明するだけでは、ただの説明文なのでコラムにはなりませんね。

そこで執筆者がまずすることは「相続法の改正について事実を調べること、資料を集めること」です。相続法の改正について暗記できていれば資料を集めずに自分の意見を書けますが、そのような人はあまりいません。その資料は「改正法の条文」「相続法改正について他の専門家が書いた文章」の大きく分けて2種類です。

「改正法の条文」はすぐに調べられますね。一方で「相続法改正について他の専門家が書いた文章」は、インターネットで検索したり、ほかの専門家が書いた書籍を読んだりして調べます。

その際に、ほかの専門家が書いた書籍のなかで次のように述べていたとします。

 

「平成31年1月13日に自筆証書遺言書の法改正が施行されました。民法第〇〇条です。この改正内容は「○○○」です。遺言書を残しやすくしようという意図で法務省が改正に踏み切りました。この民法の改正により、「○○」という点が簡単になったことは確かですが、私がいろんなかたの相談を受けてきた経験から考えると、実際のところ高齢のかたは財産目録の書き方を熟知しているとは限りませんので、自筆証書遺言書を利用する人が増えるに違いないという法務省の見解には疑問を感じます。」

 

以上の文章を読んだ執筆者が、次のように自身の執筆原稿に書いたとします。

 

「平成31年1月13日に自筆証書遺言書の法改正が施行されました。民法第〇〇条です。この改正内容は「○○○」です。遺言書を残しやすくしようという意図で法務省が改正に踏み切りました。この民法の改正により、「○○」という点が簡易になったことは確かです。しかし私が今まで相続の相談を多数受けてきた経験から考えると、実際のところ高齢のかたは財産目録の書き方を熟知しているとは限りませ。よって法改正により自筆証書遺言書を利用する人が増えるに違いないという法務省の思惑通りにいくとはかぎりません。」

 

これは完全に「盗用」です。

 

執筆者は改正内容について述べた「~踏み切りました」までは事実に過ぎないので、文章の言い回しを変えて自分のコラムに書いてもいいですが、その後の文章である「この民法の改正により~~」以下については、書籍を書いた専門家の経験に基づく意見ですから、この内容を読んでそのまま掲載すると「盗用」です。この部分の叙述を言い回しを変えて書くくらいいいじゃないか、参考にしているだけだろ!ばれないだろう、たまたま自分の考えと同じだから書いちゃえ!と無意識に「盗用」していませんか?

 

コラムなどでは「盗用」せずに、まっさらから自分の意見を述べてくださいね。

 

 

 


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