一旦家の購入を見送ることにしました

こんにちは。家計相談担当の前野彩です。

今回は、世帯年収1000万円超えの30代ご夫婦のお話です。

日本全体での平均給与(平均年齢46歳)が、男性532万円、女性287万円という時代における1000万円超ですから、この世帯の収入は、かなり高いといえます(出典:民間給与実態統計調査結果)。

そんな中、「購入したい」というマンションの価格は、4000万円でした。
いわゆる「普通」に考えれば、高収入ですから難なく買うことができそうです。

でも、家計の現状確認をすると、高収入だからこその傾向がありました。
いわゆる「使途不明金」が200万円超もあるのです。

収入が高く、お勤め先も上場企業ですから、銀行に行けば、全額ローンが組めることでしょう。
でも、「本当に買っても大丈夫なのか」という思いから、相談にいらっしゃったのです。

わたしが行ったアドバイスは、「買えるかどうかと聞かれたら、買うことはできる。でも、ちゃんとローンを返していけるかどうかは、今のままでは難しい。200万円分の使途不明金となっているお金の使いかたを改善するには、かなりの覚悟が必要」というもの。

マンションを買いたい。でも、本当に買っても大丈夫なんだろうか。
という思いをもって来られた二人には、苦い薬になったかもしれませんが、「借りられるから買える」というアドバイスは、とてもできませんでした。

ご相談後が気になっていたのですが、後日、「夫婦で使途不明金の見直しをしたこと」、「1週間単位での家計管理を始めたこと」、そして、「今、気づけたことへの感謝」が書かれたメールを頂戴しました。

気に入った物件を断念するのは、勇気が必要だったことと思います。
また、わたしもFPとして、ご相談者さんの夢を応援するアドバイスを行っています。

ただ、状況によっては、ご相談者さんを応援することが必ずしも、「買えるように頑張るプラン」とは限らず、時には「一歩踏みとどまり、冷静になるプラン」も必要なのだと思います。

 


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