福島の帰還困難区域を見て

1410月 - による fp-univ - 0 - お役立ち情報 ブログ 相談(相続・不動産)

不動産・相続担当のエフピーコンパスの平井です。

 

9月に国土交通省から令和元年の都道府県地価調査が発表されました。

 

住宅地における上昇率1位から3位は、少し前のブログに書かせていただいた、ニセコ(北海道虻田郡倶知安町)で、昨年の36,000円/㎡から60,000円/㎡と66.7%の上昇でした。

ブログでは、ホテルや別荘建築のクレーンが林立する日本で一番地価上昇率の高かったニセコ地域の不動産事情について、お話をさせていただきました。

ニセコの地価は、令和元年の価格が460E(46万円/1㎡)、平成25年と比較すると、6年で価格が約10倍になっています。

 

今回、仙台で仕事があり前日入りして、仙台空港でレンタカーを借り、国道6号線を南へ向かって、福島第一原発のある大熊町、双葉町を通り、福島県富岡町まで走ってきました。

 

震災翌年の2012年にも同じ国道を走ったのですが、その時は南相馬市で通行止めになっていた道路です。その時は、ここから先は通行止めと、警察車両が止まっていたのですが、現在は、福島県浜通りを南北に走っている国道6号線と常磐道は、いわきから仙台まで一般車両も通行できるようになっています。

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帰還困難区域の指定がある約14kmの景色は、震災から時間が止まってしまっています。被災時のまま、ガラスが割れ、天井が崩れた建物が、いまだに解体できず雑草が覆い茂り伸朽ち果ててきた建物が建っています。

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帰還困難区域:原子力災害により放射線の年間積算量が50ミリシーベルトを超え、5年間を経過しても年間積算線量が20ミリシーベルトをくだらないおそれのある地域。現在福島県の富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾町、飯館村、南相馬市のそれぞれ一部が該当しています。

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帰還困難区域は、歩行者はもちろん、軽車両、原付、自動二輪車は通行止めです。

帰還困難区域は原則立入禁止で、民家や沿道のお店の入口、進入出来ない道路には、バリケードやガードレールが設置され、進入出来ないようになっています。

そのため大きな交差点にはガードマンがいて、工事車両等の通行許可証がないと交差点では右左折出来ません。

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津波の被災地の復興と比較すると、帰還困難区域の8年間住民のいない町は、全く別の世界でした。

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不動産は、文字の通り、動かない財産です。先祖代々からの土地を耕し農業を続けてきた農地。管理をして林業経営を行っている山林。家族のために頑張って購入したマイホーム。いつも通っていたお店。毎日働いていた会社。それぞれの想いのある不動産が、ある時点より、立ち入ることが出来なくなることかを思うと、胸が重くなりました。

 

現地を見る事でニュースではわからない、忘れかけていたこれからも続く復興の長い道のりを考させられてしまいました。

 

気になったので、双葉町、大熊町、富岡町の路線価を調べてみました、富岡町は駅まで電車が通っているのですが、町内の一部が帰還困難区域に指定されています。

令和元年分_財産評価基準書_大熊町_-_評価倍率表|国税庁

令和元年の双葉町の相続税評価額は、倍率表のとおり、帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備地域ともに評価倍率は0倍となっています。

 

不動産は、文字通り動かすことのできない財産です、今回、7月にニセコの土地、9月に福島原発周辺の帰還困難区域の土地を実際に目にして、不動産とは何かと、考えさせられました。

 

お客様の財産を預かるファイナンシャル・プランナーとして、この事実を知って、お客様の相続・不動産の問題に取り組んでいきたいと思いました。

 

 


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