【FP四方山話】FP(自分)の価値観を押し付けていませんか?
セミナー講師担当の中野です。
セミナーに関係ないワケではないのですが、
セミナーに特化したお話でもないので「四方山」と
つけさせてもらっています。
私のメインの仕事はFP相談業務です。
継続的にサポートさせていただいているお客さまもいらっしゃいますが、
単発や新規でご相談に来て下さる方もいらっしゃいます。
ご相談の内容はさまざまで今後のライフプラン全体の事、住宅購入、
住宅ローン、資産運用、生命保険、家計の見直しなどなどさまざまです。
この中で生命保険の相談の相談者の考え方(予備知識?)が
ここ2年くらいで変わってきています。
どのようなものかというと、「医療保険って入らなくてもいいんですよね?」
というものです。
以前は、「入った方がいいですか?」とか「どんな種類の保険に入れば
いいですか?」という相談者が多かったのですが、
「医療保険はいらない」というスタンスでご相談にくる人が非常に増えています。
これは、メディア、特に雑誌などで生命保険バッシング的な記事を
よく見るからだと思いますが、相談者からヒアリングすると、
FPのブログやセミナー、相談などでも「必要ない」「加入したら損」と
言ったことを書いていた、アドバイスを受けた、とう人も居らっしゃいました。
FP業務にFP本人の価値観はいらない
FPは学者でも占い師でもコメンテーターでもないので、
FP業務の中ではFP自身の価値観は必要ないと思っています。
あくまでFP業務の相手(相談者やセミナー参加者、記事の閲覧者)が
主役でFP自身はそのサポートをすることが業務だと思います。
なので、FPがFP自身がいいと思うものを勧めるのではなく、
その人が望む行動がスムーズになるための情報提供や行動支援を
することが大事です。
セミナーや相談では、聞く人、見る人の選択肢の幅が広がる
「情報提供」が重要です。
FPの話を聞いて選択肢が増えることは大事ですが、
FPの価値観に誘導するようなことがないように気を付けましょう。