アドバイスの立ち位置は?
こんにちは。 家計相談担当の前野彩です。
今回は、「家を買いたい! でも、いくらぐらいの家なら無理なく買えるか?」というご相談者さんのお話です。
最初の行動は、夫婦で住宅展示場へ。
担当者は「お二人なら5,000万円は大丈夫ですよ。老後も家があると、家賃を払わなくていいから安心です」とアドバイスをくれたそうです。
でも、「本当に5000万円の家が買えるの?」と不安になった奥様は、とあるケーキ付の無料セミナーに参加されました。
するとそこでは、「家にお金をかけるよりも、人生100年もあるのだから、外貨建て個人年金保険で老後の準備をしたほうがいい」とのアドバイスを受けたそうです。
なぜ、こんなアドバイスになるのか、おわかりですよね?
(ちなみに、どちらの方もファイナンシャルプランナーの資格を持っている方だったとのこと)
ハウスメーカーの担当者は、家を販売するのが仕事です。ですから、マイホームありきでの話をするのは当たり前です。
無料セミナーは、主催者によっては、保険や投資信託を販売するというゴールがあって当たり前です。
でも、消費者(相談者)が、「この人は誰の立場で話をしている人なんだろう」「どうして無料なんだろう」という疑問を持ち始めると、「相談料を払ってでも、本当のことが知りたい」と、FPに相談にいらっしゃいます。
『なぜ?』という疑問を持ってもらうことは、ファイナンシャルプランナーを「業」として行っている人への訪問のきっかけになります。
ご相談者さんのためだけに全力でアドバイスができる人。
それが、プロのFPではないでしょうか。