不安のあまり、防御態勢のお客様に向けて
こんにちは。
家計相談担当の前野彩です。
先日、個人相談を希望するメールを開くと、
「家計簿はつけていて自分の状況は自分でわかっているので、今の保険でいいのかどうかだけを教えてほしい」
と書いてありました。
FPに相談しよう!と思って、一歩踏み出してくださったお気持ちは嬉しいのですが、
お客様の状況がわからないとアドバイスができません。
たとえるなら、わたしが医師とした場合、
病院に来た患者さんが、
「頭が痛いけれど、診察されるのは嫌だから、薬だけください」、
「頭が痛いけれど、これは昨日の睡眠不足が原因と思うので、検査はしなくていいんです」
というのと同じです。
医師なら、こんな患者さんに薬を出せないですよね?
そして、患者さんも自ら病院に行ったときに、自分の状況を伝えることを拒否したりしないですよね?
お金の相談も同じです。
ちゃんと必要な情報を提供してもらわなければ、
お客様に合ったアドバイスはできません。
そして、その情報を提供してもらうためには
「このFPに相談しても大丈夫」という安心、信頼が必要です。
このお客様は、問い合わせをくださったぐらいですから、
FPを拒否しているのではなく、
不安から防御態勢に入っているだけかもしれません。
そこで私が行ったのは、安心感を得ていただくための目的を伝えること。
個人情報を守ることや、何のためにそれらの情報が必要なのかをお客様にお伝えした結果、
お客様も納得の上、家計の現状を共有することと、
そのうえで保険の相談をするため、解決まで時間がかかることもご理解いただきました。
自分の情報をFPに伝えることに抵抗があるお客様もいらっしゃいますから、
ご相談前の不安は少しでも早く取りはらってあげたいですね。