執筆のプロは執筆原稿が書けないとき、どうしたらいいの?
FPユニバーシテイ 執筆講座担当の ひまわり法務FP事務所®代表の竹原庸起子です。
私が担当しているブログ記事では、毎回、FPなどの専門家が執筆の業務を受ける上で知っておきたいことを項目ごとに書いております。
今回は、執筆原稿を作成して依頼者へおさめる仕事をして15年以上になります当方が、
「原稿が書けない!スランプだ!」と感じた時にどういう行動に出るのかを2つお伝えします。
いつもすらすらと書けるわけではなく、スランプの時間のほうが多いくらいなのです。気楽におよみくださり、執筆業務を受けているみなさまのご参考になさってください。
- 虚無タイムを持つ
「虚無タイム」というのは、何もしない時間のことです。
当方は2人の息子を育てているのですが、息子たちが保育園児の時期は仕事時間以外はすべてが育児時間という育児真っただ中の時期でした。なにもしなくてもいい時間が1秒も持てないことで、「何もしなくてもいい時間をもてることの価値」を実感しました。虚無タイムの価値です。
30分でもいいので、あえてなにもしない、眠っているのか起きているのかもわからない時間を過ごしてみてください。
例えば、「コロナ禍でのFPの役割について」というタイトルで記事を書くことになっていたとき、「あ~~なにも思い浮かばない」と、FPらしからぬ気持ちでしたが、虚無タイムをウトウトしながら過ごしていると、「無理しない金銭管理やコロナ対策の助成金活用」について書きたいと気づき、実際にその記事を書きました。
- あえて子どもに聞いてみる
FPが執筆する記事ですから難しい言葉を並べて、難しい数字を載せなければならないと思いがちですが、そうではありません。以前よりお伝えしている通りFPは相談者に「難しいことをいかにわかりやすく伝えるのか」が重要な仕事なのですから、執筆原稿もそうでなければなりません。
例えば、書きたいことがない、思いつかないときに私は10歳の次男にこう尋ねました
「なにかお金のことで知りたいことない?コロナでみんな大変な今、何が知りたい?」と。
するとこんな答えが返ってきました
「コロナのせいで学校が休みになって、給食が食べれなくなったけど、あれで困っている友達がいるみたいやで。コロナで一番影響受けているのは子どもやで」と。
なるほど!と神がおりてきたかのようでした。そこで私は「コロナ禍における最大の困窮者は子どもです」という記事を書けました。
なにもしないこと、子どもに尋ねること、これらはみなさんにすぐにできそうなことではないですか?
執筆原稿が書けない時に、難しい文献を読んでも筆は進みません。
あえて視点を変えるのです。気分転換をするのです。
FPの書く原稿は、FPの自己満足のためではなく、読者の心に響くもの、頭で考えなくてもストンと胸に落ちてくるものでなければなりません。そのために勇気を出してちょっとだけ寄り道してみてください。
きっといい原稿が書けますよ。