「投資は難しい」と思っている人に必要なこと
こんにちは。
FPユニバーシティで家計相談担当の前野彩です。
コロナ禍において証券会社の口座数が増加しているそうです。特にネット証券にその傾向が高く、とある大手ネット証券会社では、昨年に比べて2割増しとのこと。
とはいえ、投資をしたことがない人にとっては、投資のイメージはまだまだ「難しい」という状況のようです。
●証券投資全般のイメージ(複数回答)
第1位:難しい(41.2%)
第2位:資産を増やす(37.6%)
第3位:ギャンブルのようなもの(32.6%)
第4位:お金持ちがやるもの(32.5%)
第5位:なんとなく怖い(29.3%)
出典:「証券投資に関する全国調査:平成30年度調査報告書(個人調査)」日本証券業協会 調査部
結果の中でわたしが注目したのは、第1位の「難しい」と第5位の「なんとなく怖い」です。
この2つは、具体的なイメージというよりは感情です。実際のご相談者からも同じ言葉は何度となく発せられます。
そこでご相談では、このように感じるきっかけとなったことを教えてもらいます。
たとえば・・・・・
・具体的なできごとがあったのか? あるのならそれはどのようなことか?
・そのように感じたのはいつか?
・それは誰(何)がきっかけなのか?
・その後はどのようなことがあったのか?
などを聞き、「難しい」「怖い」という気持ちを吐き出す場を作り、心を軽くしてもらうのです。
また、FPとしては、具体的な状況を聞き出すことで、ご相談者さんに影響力がある人やモノなどがわかります。それにより、ご相談者の経験を尊重したり、共感したりしつつ、投資に関する知識の「事実」を伝えやすくなります。
一見すると「難しい」という知識がネックになるように見える統計結果ですが、実際には「難しい」と感じた何かが隠れています。その感情に寄り添ってみてください。すると、ご相談者の投資に対するイメージも行動も変わりますよ。