【四方山話】オンラインのFP面談の良し悪し
FPユニバーシティの中野です。
今日は担当のセミナーではなく、オンラインシステムを使ったFP面談について感想をお伝えしたいと思います。
とある企業からDC(企業型確定拠出年金)導入研修の後の個別オンライン面談の依頼をいただきました。
個人のFP事務所でもオンライン面談は対応していますが、基本的に既存のお客さまのみ。
はじめましての方とのオンライン面談はしていないので、どんなことになるか・・・と多少不安もありながら引き受けました。
相談内容が明確であればオンラインもあり?
オンライン面談の結果はどうだったか?
結論からいうと、今回のようなケースならありだな、と感じました。
オンライン面談の不安なところは、相談者の本当に解決したいことろをキチンと聞き出せるか?そのために信頼関係を構築できるか?がありました。
しかし、今回は「DC導入研修に参加した人に対しての個別相談」ということで、相談者の質問もDCに対しての制度や資産運用についてといった、相談の内容が予め明確にされているものだったので、FP側が正しい知識を持っていて、画面共有できる資料で説明ができれば、相談者の満足度も高い相談会になったのではないかと感じました。
相談者の情報を引き出すのは難しいかも?
一方で、ある程度、相談者の価値観や現状の金銭に関する情報などをオンライン面談で聞き出すのはとても難しいのではないかとも感じました。
相談者が自分の事を話すにはある程度の信頼関係を築く必要がありますが、オンライン面談の場合、それが少し難しいようにも感じました。
すでに、何度かお会いしていて、価値観などを共有した上でオンラインでお話をするには対面とあまり変わらない面談をオンラインでもできていると思っていますが、信頼関係や価値観の共有がゼロからスタートするのは、対面の面談とは違った工夫が必要のようです。
情報提供系の相談にはオンラインも有効
オンラインは地域や場所、場合によっては時間も限られず行うことができるので今後も有効なコミュニケーションツールとして位置づけられると思います。
FP相談として利用するには、現状、個人的には、今回のDC加入相談のような情報共有系の相談には有効に機能するのではないかと感じました。
対面で行っていたものをすべてオンラインに置き換えるのではなく、一部を置き換えることや、対面とオンラインを使い分ける工夫がより必要になりそうですね。