本当にそれが望む事ですか?

こんにちは、相続・不動産講座担当の株式会社エフピーコンパスの平井 寛です。

兄が二世帯住宅を建て、ご両親と暮らしていたが、父親が亡くなり相続が発生。きちんと遺産分割の話し合いをする前に、兄から調停の書類が送られてきたので不審に思い、いろいろ自分で調べた結果、父親の所有していた土地の法定相続分を登記できないかというご相談でした。

お話を聞くと、ご自宅以外に金融資産もあるが、兄とは話が出来ないので、自分の持分を強く主張したいとのことです。

現実的には、父親名義の土地の上には、兄名義の建物も建っていますし、土地の形状や面積から分筆する事が出来ない土地です。

なぜ、そうしたいのかとお話を聞くと、話し合いも出来ていない状況で調停の書類が届いたので、兄とは話をする事ができないので、自分としては困らせたいとの事でした。

人は、自分の頭の中だけで考えていると、冷静になれず、突き進んでしまう事がありますね。

手続きについては可能だが、感情的にこじれると、解決するのが更に難しい事。将来、相続が発生し、子供の代になって共有の問題を解決するには、双方の合意が必要なため、時間も費用も必要な事。それよりも、共有解決までの長い時間、嫌な思いを持ち続ける事になることを、説明させていただきました。

ものごとの見方や・視点をリフレーミングして、見方・視点をかえると、気づくことがあります。

例えば、相談者の方に、自分の親の代の相続で兄弟げんかの末、共有になった不動産を相続したら、どんな思いですかと質問する事も有効です。

「こんな形で土地を残してもらっても嬉しくない。」

「なぜ親は、こんな形で残したのか。面倒くさいな。」

「親から共有になった経緯について何度も話を聞いているので、相手を信用できない。」

見方・視点をかえることで、本人自ら気づくことが重要です。相手方の立場や第三者の立場、過去や未来等、時間をかえることも有効ですね。

 

FPの役割は、相談内容に単に応えるのが仕事ではありません。本当に望んでいる事が何かを相談者の方自身に気づいていただくことが大切になります。

最終的に、いろいろと頭の整理が出来、子供の代まで問題が残るようにはしたくないという自分の想いがわかって良かった。話し合いの材料として共有持ち分の登記を主張する事も考えるが、最終的には家族や残される子供たちの事も考えて共有名義は避けて、金融資産か代償分割等で解決を考えていく事にしますと言われ、最初は怒りに満ちた相談者の顔が、少し柔和な笑顔になった事が印象的でした。

FPユニバーシティで一緒に学んで、円満な相続を実現していきましょう。


登録フォーム

FPユニバ―シティからのFPで活躍するための知識やセミナーのご案内をお送りします

登録はこちらから メールアドレスを入力してお申込みください。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です