ユニバ講師の徒然日記~FPは「聴き」上手になりましょう
FPユニバーシティ 執筆講座担当の ひまわり法務FP事務所®代表の竹原庸起子です。
私が担当しているブログ記事では、毎回、執筆の業務を受ける上で知っておきたい文章にまつわるあれこれを項目ごとに書いていますが、今回は、職業人ファイナンシャルプランナーとして、相談業務や実行支援業務において特に私が心がけていることを3点お伝えします。執筆業務についてのお話ではありませんが、職業人FPとしての心得についてですので、みなさまもぜひとも参考にしていただきたいです。 今回はその1点目についてお伝えしますね。 先日、ご相談にお見えになったお客様が、「話を聞いてくれるところを探していたんです。」とだけ言い残して笑顔で帰られました。実は、当方が相談を受けたお客様のお帰り時の言葉で最も多いのです、この言葉が。FPに大切なのは、「相談を受ける側は聞くではなく聴くことに徹するべきであること」なのです。
ところでこれらの言葉の違いを見てみましょう。大辞林第3版によると「聞く」は、「音や声を感じとること。またその内容を知ること。」と定義されており、「聴く」は「注意して耳に入れること。」と定義されています。
お客様との初めての面談で、FPがお客様の属性や家族構成を面談票などに書いてもらう際には「お客様の個人情報を聞く」のです。その後、お客様がFPに相談したいことをお話になるときからは「聴く」ですね。
そしてFPがお客様の話を「聴く」ことと、それに回答すること、つまり「話す」ことの繰り返しで相談業務が構成されます。この構成比率、つまり「聴く」対「話す」は「8対2」の割合を心がけてください。え?話すのは2割でいいのですか?と思われますが、いいのです。FPは知識を持っているのは当たり前で、その知識をひけらかすのが仕事ではないのです。知識を、要点を押さえてお客様の悩みを解決するための結論とその理由をお伝えするために活用することが大事なのです。
次の2点目は、次回のブログでお伝えしますね。